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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第31章  一緒の海


 思った通り、砂浜も海も人でごった返していた。
 麻菜も道中で疲れたのか、水着にはなったが、ジュースを飲みながら休んでいる。
 よく考えたら、21歳の俺が11歳の麻菜と一緒なのを、変に思われないだろうか。
 麻菜は「お兄ちゃん」と呼ぶから、兄妹に見えるだろうか? 不安なのはそれだけだ。
「お兄ちゃん。泳ごうよー」
 貴重品は海の家のロッカーに入れて来た。2人ともいなくなっても、問題はない。
「行くか」
「うんっ!」
 麻菜はベッドから降り、浮輪を手にする。泳ぎは得意らしいが、麻菜の身長じゃ深くまで行かれない。
 俺は走り出す麻菜の後を付いて行った。
「つめたーい」
 はしゃいでいる様子もまた可愛い。
 麻菜の浮輪を引っ張って、俺の足が届くところまで連れて行った。
 波が来る度に、俺は軽くジャンプ。麻菜は浮輪だから、波に揺らされて喜んでいる。
「あっ、お兄ちゃん」
「ん? どうした」
 麻菜の慌てたような顔。
「水着の上、ズレちゃった……」
 麻菜は両手で浮輪に掴まっている。そうしていないと、波にさらわれてしまうかもしれない。
「な、直そうか?」
「お兄ちゃん、直してー」
 俺は手探りで麻菜の水着を探す。
 ズリ下がったチューブトップは解ったが、波が寄せてくるから上手く行かない。
 脱がせるのは楽だが、着せるのは大変だ。
「ヤんっ」
 波のせいで、麻菜のおっぱいに手が触れる。
 決してわざとじゃないが、周りにはキャーキャー騒いでる人がたくさんいるから、麻菜の声はかき消されていた。
「お、お兄ちゃんっ」
 いたずら心。
 俺は麻菜の少しだけ膨らんだおっぱいに手をやった。
 海上から見れば、俺が麻菜の浮輪に片手で掴まっているようにしか見えない。
 でも海の中では、腕を回して麻菜のおっぱいを触っている。
「んんっ、ヤぁっ」
 麻菜だってその気。
 こんなシチュエーションだと、余計にいやらしく感じる。
 おっぱいを探って乳首を擦った。
 波に揺らされるから、乳首に掌を当てているだけで、擦っているのと同じ。
「お兄ちゃんっ、あんっ」
 まだセックスに慣れていない麻菜には、これだけで刺激が強いだろう。
 眉を寄せて、俺を見ている。
 そんな表情が、俺にも刺激的だ。
「んっ、はぁっ……」


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