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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第35章 麻菜ちゃん怒る
「あんっ、んんっ」
麻菜が首を振っている。
いつもはツインテールの長い髪が乱れ、顔に掛かっていた。そんな様子は色っぽいとも言えるが、麻菜の顔が見えた方がいい。
右手で、顔が見えるように直す。
「はあんっ、あっ、はうっ」
麻菜の動きは、益々激しくなる。俺も突き上げているせいで、グチュグチュ、ビチャビチャといういやらしい音。
「あんっ、お兄、ちゃんっ、麻菜ぁっ、んんっ」
麻菜も感じているが、さっきは麻菜をイかせただけの俺だって限界。
「イって、麻菜っ。俺、もうっ……」
俺は状態を起こし、突き上げをやめた。
「ああっ、はあっ、んっ、お兄っ、ちゃぁんっ! あぁっ……」
殆ど同時に達した。
麻菜が、熱を持った体を預けてくる。
「はぁ……。んんっ……」
麻菜を抱きしめたまま、ゆっくりと横になった。
この小さな少女は、俺を愛し続けてくれるだろうか。少しだけ、心配になった。
中学生や高校生になれば、出会いだってあるだろう。
今は俺に夢中のようだが、麻菜に選択肢はたくさんある。
そんな思いを隠しながら、一緒にシャワーを浴びてラブホを出た。
帰りの電車で、麻菜はウトウトしていた。
俺をこっそり追いかけ回し、その後にセックス。流石に疲れただろう。
「麻菜。降りるぞ」
「うん……」
何とか駅を出ると、ここからはバス。その後、少し歩かなければならない。
俺は迷わずタクシーの列に並んだ。列と言っても、駅前だからタクシーも並んでいる。
あちこちで停車して遠回りするバスより、タクシーなら十分程で家に着く。
麻菜とは既に、口裏合わせ済み。
原宿に行った麻菜と偶然会って、遊び過ぎた。これなら、ごまかせるだろう。
タクシーに乗った麻菜が、俺に寄り掛かってくる。
「お兄ちゃん……。眠い……」
「少しだけど、寝てていいよ」
「可愛い妹さんですねー。仲が良くて」
運転手に言われ、俺は何となく笑ってごまかした。
「うちの兄弟なんて、毎日喧嘩ばっかりですよー」
やはり俺と麻菜は、兄妹に見えるのだろう。
年の離れた妹。それも悪く無い。そんな風に考えて置かないと、この先麻菜が離れて行った時にショックが大きい。
家の前でタクシーを降り、完全に寝ている麻菜を抱えて家へ行った。