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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第42章  03 スク水ロリちゃん


 艶のある黒髪は背中まで。幼いがはっきりとした顔立ちで、王道美少女。
 大きな瞳と長いまつ毛。ぷっくりとした唇。筋は通っているが、大人っぽくなりすぎていない鼻。
 それプラス、スク水。
 近くで見ると、オマタのワレメが薄っすら見える。
 水割りを作った黒服に、取り敢えずシオンの飲み物だけ頼んだ。
 お決まりなのか、ガバクジュース。
「スク水。その服って、水着なの?」
「うん。昔来た王族の人が、置いていったんだって。それを見本に作ったのは聞いてるけど」
 よく見ると、素材は少し違う。この世界で出来る限りなんだろう。
「あっ、ごめん。何でも好きな物頼んで?」
「はーい」
 シオンがメニューを見始める。
 昔来た王族。それが気にかかった。
 俺の他にも、現代日本からこの世界に来ている奴がいるのかもしれない。
 ガバクジュースを持って来た黒服に、シオンがいくつか食べ物を頼んでいた。その中には、フルーツも。
 キャバクラなんかで、フルーツが高いのは知っている。見栄えはいいが、酒のつまみにならない物。
 ここでなら、何を頼まれてもいいが。
 乾杯してから、水割りを呑んだ。
「シオンちゃんはいくつ?」
「シオンは13歳。お兄ちゃんは?」
「内緒」
 そう言って笑い合う。
 ボックス席は普通の向きだから、おさわりは禁止だろう。ヘタなことをして、シオンに嫌われたくない。
「お兄ちゃんも、この水着好き?」
 食事を運んで来る黒服を無視して、シオンが訊いてくる。
「そうだね。シオンちゃんに似合ってるよ」
「ありがとうー」
 シオンに抱き付かれ、慌ててグラスを置いた。
 ペッタンコのおっぱいが腕に触れる。それも、スク水一枚だけ。
 直のような柔らかい感覚が残る。
「シオンちゃん? 別の部屋ってないのかな? 二人切りとか……」
「うん。“最初のお部屋”に行くー?」
 最初があるなら、最後もあるだろうと思った。一気に行った方が、店も手間がかからないだろう。
「最初より、もっと先の部屋は?」



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