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悠一郎の独り言
第35章 2017年12月25日(月)22:06
沙羅さんも耳まで真っ赤でした。
沙羅さんは今時にしては珍しく大人しい人だと思います。
奥ゆかしいという言葉がぴったりな。
その彼女が、もう少し一緒にいたい、私の部屋に来たいというのはどれほど勇気がいったのか…
私でさえ言えなかった言葉を言ってくれたと思うと愛おしさが込み上げてきて、抱きしめてしまいました。
沙羅さんは驚いたのか身体をビクッと震わせましたが、私の背中に腕を回して抱きしめ返してくれました。もうドキドキです。
手を繋ぐだけでもドキドキだったのに、私は沙羅さんを抱きしめてしまったんです。
衝動的と言えば衝動的です。
たまらなく愛おしくて…抱きしめてしまったんです。
お互いに一言も話すことなく時間は過ぎていきます。
ですが、情けないことに、これからどうしていいのか分からなかったんです。
この手を解くタイミングが分からない。
そんな事を思っていると、腕の中で、沙羅さんがもぞもぞと動くのです。
そして顔を上げて、じっと私を見つめます。


澄んだ瞳が私を…


その瞳に吸い込まれるように…キスを…をしてしまいました。
ただ触れるだけのキスです。
ですが、まさか自分がそんなことをするとは思ってもいなくて…
唇が離れた瞬間、謝ってしまいました。
沙羅さんは顔を真っ赤にしながら「謝らないでください」と…
そうですよね。
キスをしておいて謝るなんて失礼ですよね。

「ごめんな…あっ…ごめっ……そうじゃなくて…えっと…」

もう一人コントのようでした。
だけど、そんな私を見て沙羅さんは笑ってくれました。
その笑顔を見たら、ホッとして気持ちが楽になり、また沙羅さんを抱きしめてしまいました。

「今のは…私の正直な…気持ちです…」

沙羅さんを抱きしめて、キスをして…
このまま終わりにしたくないと強く思いました。
もっと沙羅さんを知りたい。
もっと沙羅さんに触れたい…
女性に対して、こんな風に思うのははじめてでした。
それだけ私は沙羅さんの事が大事で好きなんです。

「好きです…」

大事で好きだと強く思えば、自然と言葉が溢れてきました。

「沙羅さんのことが…好きです…出会ったその時から…沙羅さんのことが気になって…いました…」

沙羅さんは何も反応しません。
どう思って私の話を聞いてくれているの分かりませんでした。
だけど、私は想いを告げることができました。


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