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第4章 情事

欲しがる私を見て尚人が笑う。
「あッ…」急に、ある一点への刺激が始まり全身の力が抜けそうになった。
「ここでしょ？」
私はこくこくと頷き、倒れないよう尚人に掴まる。
「あ、ソコ、ぅ、ぁああああっ…」
昇りつめる時の快感とは違う気持ちよさに溶けていくような感覚。


「ふあっ？」
突然、指を抜かれ間抜けな声がでた。
尚人は抜いた指に垂れてくる愛液を絡ませて、それを馴染ませるようにクリトリスをそっと転がした。
強い快感に悲鳴が響く。

「大きい声を出すと近所に迷惑だよ」と言いながら、クリトリスをぬるぬると擦り続ける。
私の背中を支える彼の腕と肩にしっかりと掴まり、声を抑えようと必死になった。
けれど逆に快感は強まり、声は喉の奥で詰まった。私のその様子を見て、尚人が指の速度を上げるのを止めた。

「ぁあっ」

いちばん気持ち良い速さで刺激され、絶頂に達した。