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週末の逢瀬
第2章 久しぶりの彼の家

一緒に浴室に入って、体を洗いあっこする。合間にふざけてキスをする。触れ合って、笑いあって、久しぶりの幸せを噛み締めた。
先に尚人が出て、私は無駄毛のチェックを念入りにして、しっかりと全身を保湿。
尚人が出してくれた大きめのスウェットパンツを穿く。身長差がそこまであるわけではないのに、とぶかぶかの部屋着を借りるといつも思う。
脱衣室を出るとカレーのいい匂いがした。尚人がキッチンで鍋を混ぜている。

「えっカレー?今日作ったの!?」
「いや、昨日も早く上がれたから作っといた」
「じゃあ一晩寝かせたカレーだ。美味しそう~」
「美味いよ。もう温まったからスプーン出してくれる?」

はーいと返事をしてテーブルにスプーンとグラスを並べる。何飲む?と聞きながら冷蔵庫を勝手に開けると未開封のリンゴジュースが入ってる。

「リンゴジュースだ!」
「依子がカレーの時はリンゴジュースが欲しくなるって言うから」

ありがとう~!いいの?嬉しい!と大騒ぎをしてリンゴジュースを取り出す。覚えていてくれたことも嬉しいし、一人の時に私のことを考えていてくれたことも嬉しい。

「俺はとりあえず水」
「ビールじゃなくていいの?」
尚人は食事をガツガツ食べながら飲める人だ。
「飲むのは依子と一緒がいいし」
「えっじゃああたし付き合うよ」
「いいよ、そんな何杯も飲むわけじゃないんだから好きなもの飲みなって」と尚人が笑う。

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