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化粧彫り
第1章 牡丹
父に跨り軽く顎を上げて両の手で自らの乳房を揉みながら腰を振っている…

薄く開き、なにかを呟いている唇の隅からは細く涎が垂れて
遠くを見つめているその目はなにかを見ているようで何も見つめていない。

自分の中にある恍惚という物体を虚ろな瞳で探している…


父はただその母の姿をじっと見つめているだけだ…


いつもは髪を縛り、右の肩から胸に流しているのに今はその縛りをほどいて
栗色のやわらかく軽くうねりのある髪が腰の動きに合わせて揺れている。


母の胸には薄紅色の桜の花が咲いている。



母の髪が密やかな風に流されるように揺れ
それに合わせて桜の花びらが川面に落ちるように散っていく。


自らの手で胸を揉み、陰部の膨らみを摘まみあげている。
官能を更に高めるために…
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