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埋み火
第2章 熾し火
 賢治はスポーツマンによくある性欲の強い男で、セックスも大好きなので若いころはそれなりに遊んだが最近はとんと妻ともご無沙汰でこのような快感を味わうどころではない。

 かつての夢だった、霧子の可愛らしい口の中に己の欲望をぶちまけるチャンスだと思ったら、もっとゆっくり味わってもよいのに一気に上り詰めて絶頂を迎えてしまった。


「うう、うっ……無理せんと、あとで吐き出してええからね」


 汗に濡れ、引き締まった腹筋を震わせて精を出しきると、賢治はベッドサイドのティッシュを数枚とって霧子の口元にあてがってやる。


「ごめんな、あまりに霧ちゃんの口がよすぎて出してもうたよ。でも、今日はまだできるからね」
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