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埋み火
第2章 熾し火
 そろそろ続きを、と思ったので霧子の手を賢治は掴んで股間に持っていき、「触って」とせがんだ。

 のろのろとした動作でしごきだすとまた先刻のような硬さが蘇り、ぬるぬるした液があふれて手を汚す。


「うぅーん。霧ちゃん、気持ちええよ。もっと触ってや」

「賢治さん……奥さんとしてないの?」

「ああ、しばらくしてへんよ」

「なんで?」

「なんでやろね。子供もおるし、俺は夜には野球やサッカー観たりしてるけど、嫁は早く寝ちゃうんよね。……嫁のことはええやろ?」


 賢治は体を起こすと愛おしそうに霧子の頬に口づけた。


「今は霧ちゃんとおるんやし、霧ちゃんがほしい。霧ちゃんのことしか考えられん」


 腕の中の霧子に再び硬くなった胴幹をしごいてもらっているうちに賢治は自分の中の炎がまた燃えだしたのを感じ、手がしつこく霧子の下半身にのび、蜜壺をまさぐりだす。


(まだや。まだ、あの頃ほしかった霧ちゃんは俺のもんになってへん)


 霧子は感じているのではなく、自分の体を乱暴な男から守ろうとする本能で潤んでいるのだが賢治はそんなメカニズムは知らない。

 その秘唇からあふれだした蜜を指からではなくじかに舐めたくなった。


「下、舐めてええかな」

「う、うん……」


 賢治はがばっと起き上がり、霧子の両足を抱えて広げた。


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