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埋み火
第2章 熾し火
(え、もう挿れるの?)


 霧子は賢治のセックスの手順と速さについていけない。

 ゴムを手早くかぶせると霧子の両脚のあいだを割り、自分の屹立した肉槍を入れるべく腰を沈めてきた。

 霧子の狭い内部に入り込んだ賢治は、予想を超える締まり具合に短いうめき声をあげて喜ぶ。


「う、うっ、ああ……霧ちゃん、すごい」


 またも全身を震わせて喜ぶ賢治の下で霧子は愕然とした。

 あまりにも早急だ。

 これではセックスを楽しめない。

 霧子の体が蕩けているか確かめもしてくれないのか。

 こういうセックスと博之のようなセックス、どちらのほうがふつうなのだろうか。

 博之は丹念に愛撫する理由を「気持ちよくなってほしいから、たくさんしてる」と言っていた。

 的確かどうかではなく、そんな愛情と思いやりに満ちたセックスしかこの数か月知らなかった霧子には、賢治が自分を優しく絶頂に導いてくれるとは思えない。


「うう、霧ちゃん、霧ちゃんが好きや。めちゃくちゃ気持ちいいよ、こんなん初めてや」


 快感に身をぶるぶると震わせ、賢治は先ほどのフェラチオのときよりも激しく腰を使いだした。

 四十を越えてもスポーツをしている賢治の肉体は強靭で、勢いのある激しいピストンだった。


「ああっ、ンン」


 博之ほどの太さはなかったものの、亀頭のエラが霧子の内壁の敏感な部分を早く行き来していくうちに初めて霧子は少し快感を覚えた。

 今まで博之に快感を教えこまれてきたからなのだろうか。

 指と同じく直線的な動きしかしなくても太さと硬さ、そして形状とがあればそれなりに気持ちよくはなるらしく、やっと霧子の内奥部は少しずつ熱っぽくなってきた。


「気持ちええかい? 感じる?」

「ン、ン、んん……」


 賢治のペニスは、太さは普通だが長さが少し博之よりもある。奥のほうまで正常位で刺激されたのは久しぶりだ。

 霧子は自慰を今までほとんどしたことがない。

 それもあってセックスに慣れていないので快感の味わい方がよくわからなかったのもあるのだろう。

 博之と出会って抱かれるようになったあとも、生理前や会えない寂しさで体がむずむずするのをどう処理すればいいのかわからないままに心療内科から処方された睡眠導入剤を飲んで眠りに落ちてごまかしてきた。
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