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埋み火
第3章 跳ね火
「キスってね、健康にいいんだって。キスをいっぱいすると寿命が延びるらしいわよ」

「へぇ。そんなに長生きしなくてもいいけど、確かに気持ちよくて元気が出るもんなあ」

「でも、浮気したらだめよ」

「ふふ、お前もな」


 霧子との蕩けるキスを知ってしまった今、これが味わえなくなったらどうなるのかなど恐ろしくて考えたくもない。


「いっぱいしなきゃならないから今日は忙しいの。テレビなんか見てる場合じゃないわ」

「うん」

「いつも京都に帰った翌日はね、唇の皮がべろんべろんに剥けちゃってたのよ」

「ええっ、じゃあキスはやめよっか」

「いやよ」


 寝転がったまま少し体を下のほうに動かし、博之の乳首を小刻みに舌で転がしたり吸ったりしはじめた。

 キスもいいが、これもたまらなくいい。

 霧子は体を起こすと博之の下腹部に移動し、先ほどは部屋の入口で中断した胴幹への口戯を再開した。

 手は博之の胸の上に伸ばしたままで、たえず乳首をつまんでいじっている。


「あっ、ううっ」


 裏筋や鈴口を舐めるだけでなく口をすぼめていつものバキュームをしたり、陰嚢を撫でたり、会陰部を押すなど、博之が喜ぶすべてのテクニックをフルコースで使うので、あっという間に博之は天井を見ながらさかんに腹筋をびくんびくんと断続的に震わせるようになった。

 下半身を刺激されながら乳首までいじられるのは法悦としか言えなかった。


「こういうことしてる私って、ひろしか知らないのよ」

「そうか……」


 返事をするのにも、声をしぼり出さなければ出てこないほどの快感の波が来るので博之は、二か月半ぶりのセックスがまず霧子の口だけで終わらないようにこらえるのが精いっぱいだった。


「きり、もう挿れたい」

「もう? 今日は私の予定では、まず口で最後までしちゃうつもりだったんだけどな」


 いたずらっぽく霧子が笑った。

 恥ずかしがったり泣いたり、忙しい女だと思う。


「俺の予定では、Tバックを見て、ある程度口でしてもらったらがっつり挿れることになってる」

「ねえ、そんなふうに毎回スケジュールをすりあわせて打ち合わせしないとだめ?」

「ああ、上の方針がきちんと固まってないと下が苦労する」

「私、設計の人じゃないのよ」


 くすくす笑って霧子が博之の上から降りて体の位置を入れ替える。
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