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埋み火
第3章 跳ね火
 霧子は博之の指に敏感な真珠をいじられながら太い楔を打ち込み続けられて、これまでにない快感の波が押し寄せてきているのを実感していた。

 欲しいと言わされて恥ずかしい思いもしたが、博之が自分をイかせるために考えて試してくれてるというのも嬉しかった。

 そして一段と強く突き上げられながら一番過敏な部分を大好きな博之の武骨な指が撫でまわしているときに、突然「それ」は来た。

 頭頂部のやや後ろの辺りが引っ張られるような感覚に襲われ、どんどん頭の中が真っ白になっていった。

 明かりを結局つけたままであったが、目を開けていられないようなまぶしさを覚えたため目をつぶってみたものの、それでも瞼の裏側まで真っ白い光を浴びているような気がした。


(何、これは何なの)


 わからないで快感を与え続けられていると、その白い光の中でいくつもの星が見えた気がした。


(ああ)


 霧子はそれが何か、やっとわかった。

 あれはプラネタリウム……夜空だったが、最初のデートと同じように星を博之と一緒に眺めているのだ。

 今度は作り物ではなく、博之が見せてくれる霧子だけの星空を瞼の裏側に見ながら、霧子は初めてしっかりと絶頂を感じた。
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