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埋み火
第3章 跳ね火
「きり。……なんでもいい、俺がどんな目に遭ってるかなんてどうでもいいんだ、ごめん」
博之はこれ以上、霧子に弱みを見せるのが哀しくなった。
好きな女の前で、全部見せることが幸せとは思えない。
好きだからこそ、知られたくないことがいっぱいあると思う。
すると、霧子が横になろう、と促すので博之はまだ先ほどのセックスのぬくもりが残るベッドに再び入った。
「それにね。私、辛抱づよいのよ」
冷えるよ、と肩までタオルケットに包んでもらうと、密着している霧子の体温にほっとした。
暑がりで極力、何もかぶりたくなかったのが不思議と霧子のぬくもりに癒されている。
「結婚しても、別れるまで十年、我慢しちゃったしね。そんなんだから、もしあなたのお子さんが成人するまでだって待てと言われれば待てるし、その間に別な人とくっついちゃうことだってきっとできるわ。だから泣かないで」
博之の頬や鼻先に優しくキスをしながら、霧子の手は再び下腹部にのびていった。
「だからね、浮気しちゃだめよ」
「お前は……俺にするなって言うくせに、別な男とするんだろ」
射精直後で敏感になっているのを、くにゅくにゅといじられているうちにまた博之は腹筋を震わせた。
「私はすぐ浮気します、そう決めました」
霧子はおどけた声でそう言うとタオルケットの中にもぐりこみ、また舌でどんどん硬さを持ち始めたその胴幹を舐め上げる。
「……あァッ」
博之はこれ以上、霧子に弱みを見せるのが哀しくなった。
好きな女の前で、全部見せることが幸せとは思えない。
好きだからこそ、知られたくないことがいっぱいあると思う。
すると、霧子が横になろう、と促すので博之はまだ先ほどのセックスのぬくもりが残るベッドに再び入った。
「それにね。私、辛抱づよいのよ」
冷えるよ、と肩までタオルケットに包んでもらうと、密着している霧子の体温にほっとした。
暑がりで極力、何もかぶりたくなかったのが不思議と霧子のぬくもりに癒されている。
「結婚しても、別れるまで十年、我慢しちゃったしね。そんなんだから、もしあなたのお子さんが成人するまでだって待てと言われれば待てるし、その間に別な人とくっついちゃうことだってきっとできるわ。だから泣かないで」
博之の頬や鼻先に優しくキスをしながら、霧子の手は再び下腹部にのびていった。
「だからね、浮気しちゃだめよ」
「お前は……俺にするなって言うくせに、別な男とするんだろ」
射精直後で敏感になっているのを、くにゅくにゅといじられているうちにまた博之は腹筋を震わせた。
「私はすぐ浮気します、そう決めました」
霧子はおどけた声でそう言うとタオルケットの中にもぐりこみ、また舌でどんどん硬さを持ち始めたその胴幹を舐め上げる。
「……あァッ」