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埋み火
第3章 跳ね火
 また、裏筋を霧子の舌先がとらえて執拗に刺激を与えはじめる。

 これをされると博之はいつも、正気を失うのではないかと思うほどの快楽に襲われる。


「はぁ、ああっ……」

「私だって、あなただって、あなたの奥さんだってみんな同じよ。浮気してほしくなかったら、ちゃんと気持ちよくしてあげなきゃ」


 霧子がすっぽりと口の中にペニス全体をおさめながら、器用に裏筋責めを続ける。

 ペニスの短さは博之にとってずっとコンプレックスだったが、それを霧子は笑い飛ばしたことがある。


『あなたのそれが小さくて物足りないって思う女の人は、きっと緩いのよ』


 膣内の狭さやきつさに個人差があるというのを、四十も過ぎている博之はそれでやっと知り、霧子の具合の良さをいじけずに堪能することができるようになった。


「うん、ああっ……きり、きりに挿れたい」

「だめ」


 タオルケットの中でペニスをくわえたまま、意地悪ぶった声で霧子は拒否する。


「奥さんと別れてくれないんだから、今日はとことんいじめるわ」
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