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第2章 熾し火

「何や。いろいろあったし、やっぱまだ男は怖いんかな？」


　耳元で賢治は嬉しそうに囁く。


「大丈夫や、怖がらないで。ほんま霧ちゃんは、こういうとこがかわええなぁ。もう、食べちゃいたいよ」

「ん、ん……」

「ちゃんと大事にするからね」


　霧子が恐怖で拒否しているとも知らず、その秘唇から指を抜き取り、蜜を舐めるとそのいやらしい味と匂いでますます気持ちが高揚した賢治は服を脱がせにかかる。

　ブラウスのボタンを全部外すのすら待ちきれないといったふうに、胸元が開くと白いブラジャーのカップを掴んで下げ露出した乳首に吸いつきながらむっちりした乳房をカップもろとも揉みしだいた。


（うう……これが霧ちゃんのオッパイか）


　乳房の柔らかさは想像どおりだったが、乳首は賢治が予想していたよりも小さくて可憐な突起で、力加減を誤れば指でつぶしてしまいそうなほどだった。

　そして、はだけた黒いブラウスが霧子の肌の白さをいっそう際立たせており、今夜この体が丸ごと自分のものになるのかと思うと賢治ははやる心を抑え切れそうにない。