この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
忘れられし花
第18章 花嵐
「……どうすれば、僕は光様の力になれますか? 僕は苦しんでいる光様の力になりたい。もしも光様の苦しみを、僕が代わって受けられるなら、僕は喜んで光様の代わりになります!」

 ――もしも、本当にそれができるものなら。
 光のためなら命を差し出したって惜しくはない。

「……いいえ。だめです。あなたが私の代わりになるというのなら、私はそのあなたの代わりになりましょう」
「光様……?」

 いつのまにか、奏は光に逆に抱き締められていた。普段と変わらぬ優しい表情で、光は綺麗に笑った。

「詮ないことを申しました。今の言葉はどうかお忘れください」
「光様……」
「あなたにはご心配をおかけしました。もう大丈夫です」
「本当に大丈夫ですか?」
「本当に本当です」

 光はすっかり平静さを取り戻しているように見える。奏は綺麗な微笑を浮かべる光の腕から抜け出し、光の横に座った。

「男妾の件、光様が頷いてくださるまで僕はここを動きません。光様のそばで、ずっと待ってますから」
/113ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ