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忘れられし花
第6章 心の光
「……谷山」

 お方様は少し固い声で奏の名を呼んだ。

「今後、私に断りなく風邪を引くことを禁じます」
「えええ! そんなの無理です!」

 奏は驚いて叫んだ。
 激しく無茶苦茶だ。

「長い間私を一人にした罰です」

 お方様は反対側に顔を背けてしまった。完全に拗ねている。まるで子供の言い分だが、お方様は寂しかったのだろう。お方様にこんなに可愛らしい一面があることを、奏は初めて知った。

「う……。わかりました。なるべく風邪を引かないように頑張りますから」
「約束です」
「はい」

 お方様は元通りに向き直り、にこりと笑った。

 その後お方様の具合は次第に回復の兆しを見せ始め、梅雨が明ける頃には起き上がれるまでに回復したのだった。
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