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乙女たちの精活(セイカツ)
第13章 浮気と本気〜SEXにも差がついてくるのか
「沙織さん、ここ、ここ!」


『おっきい車ね、何泊もできそう。』


「明日までだから、ちょうどいいでしょ?
これから仙台行って、ビリヤードの大会して、牛タン食べて泊まるよ?いいかな?」


『楽しみにしてたのよー。今日はビリヤード。アマチュアだからプロはでないけど、コーチも来てくれるし、知り合いのプロも見てくれるし、ほんとに嬉しいの。ありがとう。』


「知り合いのプロって週一の?」


『ええ、そうよ。年齢は・・・。私は24才。彼らは、んー?45くらい?私のコーチが奥さん。奥さんもやってるのよ。うまいんだよー。』

仙台に行く前に休憩しながら話聞いた。

付き合っていた人が、ひと月前にガンでなくなって、遺品にビリヤードのキューをもらったって。オーダーメードで80万したらしい。大事な試合には使ってるんだって。


「まだ、吹っ切れないんだね。」


『うん。なかなか成仏できないよって言われるんだけど。』

沙織は右利きなのに左でついてる。いつも左有利なときもあって、どっちもつけるように練習してるんだ。どっちも同じ力で突く。それがすごいな。正装している沙織さんも素敵だ。

ブレイク・・・。


「完璧だね。」

コーチがいった。


「これは・・・。相手突かせてもらえないかもね。」


「ええっ、そんなに?」

たしかに、1からどんどん入れていく。絶好調。結局全部入れてしまった。


「すごい!」

私も今日の彼女には、歯が立たないわ。

結局レディース部門で優勝、普通の部門でも7位だったよ。


「すごいよ沙織さん!」


『たまたまよ。長旅で疲れたけど、集中力が珍しく続いてね。』

仲間たちと飯食って解散した。

だたっぴろい駐車場の端に車を止めた。


「沙織さん、もう少し乾杯しない?」

ビール買ってあった。


「後ろどうぞ。」

フラットな上に布団敷いてあった。


「先ずは沙織さん、おめでとう、乾杯!」


『ありがとう!』

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