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乙女たちの精活(セイカツ)
第2章 恋愛精活(セイカツ)と結婚精活(セイカツ)
「じゃあさ、テレビの見える位置に移動して。」

八木はベッドの端に萌を座らせた。


「言うこと聞いてね、足思い切り開いて。で、手でひざ持って。」

よし、というと、八木はテレビをつけた。DVDが流れ始めた。


『ああん、ああん。』

真っ暗闇のなか、女性のアンアンが聞こえてきた。

そう、本棚からの隠し撮りだ。


「電気つけるよ。」お兄ちゃんの声。

見えたのは、カメラに向かって横向きに寝ているお兄ちゃんと女性。

バックになってお兄ちゃんが挿している。それ見ながら、後からお兄ちゃんの手が伸びてきた。


『やだ!』


「お前、妬いてんのか?」

胸をもんできた。DVDの彼女もバックになりながら胸もまれてる。


「体感してるみたいでいいだろ。」

一瞬女性の顔が映った。

(キレイ・・・22くらい?黒髪ロング)


『私と違うタイプ・・・』

萌はDVDを見たことを後悔した。二号になった気がした。


『お兄ちゃん、やっぱ、いいや。もう見たくない。』


「そうかー?つまんねえな。」

電源を切った。なんだかむなしい空気がただよった。




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