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第8章 快楽求めて〜お父さんアイシテル

先生・・・保健の先生がロン毛の担任を呼んだ。


『どうみても、おかしいんです。学校にたまに来るけど、制服じゃなくて運動着だし。』


「2週間前に家に行ったとき、お父さんしか居なくて、たぶん母親いないんですよね。」


『二人暮しかあ。しかも義理の父と。ひょっとしたらひと回りも離れているし、父親が・・・。』


「それは憶測で言ってはダメです。あってはならない事ですし。」


『とにかく児童相談所、あとはロン毛を産婦人科に連れていきましょう。本人了解の上、内密で。』


「結婚もできない・・・母にもなれない・・・ロン毛のケア、大変ですけど・・・。」


『学校にはまだ多少は通っている訳ですし、それが世間との唯一の連絡手段ですから、慎重に行きましょう。』