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第14章 てい付気に恋のこ 章61第
「店長っ……」
背後から桜が声を震わせて呼んでいる。
「あと、灰皿、奥に置いといてくれ」
「ねぇっ…!」
「それが終わったら──」
「ねぇってばっ…!!!」
振り返って、俺は声を荒げてる桜を見つめた。
「前…あの花の事を聞いたとき……っ」
「………」
「店長は、『お前に向けた花だ』って…確かそう言いましたよねっ……」
聞いてたのか……
なら…なおさらもう……
「それって…どういう意味ですか…」
そう言って、桜は唇をギュッと引き結んだ。
「意味なんて、一つしかねぇよ」
そんな事、分かってるはずだ。
「………俺の気持ちに気付けって…そういう意味だよ」
「っ……気持ちって…なんですか…!」
桜の言葉に、ふつふつと何かが湧き上がる。