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第14章 てい付気に恋のこ 章61第



押し黙る俺に、桜はワナワナと唇を震わせている。



「なんで答えないんですかっ……」





……簡単に聞きやがって。





「バカじゃないのっ……!」






しまいに、


桜は叫び出した。









「そんな、知らないところで、花言葉で遠回しに伝えられてもっ……私には分かりません…!!!」




勝手にキレて、喚き散らして。




ホントに




うるせぇやつだ。








俺は、カウンターから出てて、ドアの前で肩を大きく上下させてる桜に足を進めた。





「言ってくれなきゃ…っ…分かんないですっ……!!」




言えたら、どんなに楽だったか。



今、こいつが叫んでるみたいに、気持ちを叫べたら俺は───




「ちゃんと言葉にしてっ……私に──」





「───言える訳ねぇだろ」




堪えることをやめた俺は、勝手に叫んでいる桜を扉に追いやった。



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