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第14章 てい付気に恋のこ 章61第




この調子で桜に煽られるがままでいると、歯止めが効かなくなって絶対にマズい。



とりあえず落ち着くために一旦唇を離そうとしたら、桜がそれを阻むようにギュッと俺のワイシャツを掴んできた。


その仕草に、ドクドクと血が巡るのを感じる。



待て待て待て待てっ…


さすがに、このままここでってのは、やばいだろ……っ…




そう必死で冷静になろうと自分に言い聞かせる。


が…────


桜はそんな俺の気を知ってか知らずか、さらに欲しがるように軽く口を開いて煽ってきた。




「────っ…──」




ったくっ…


もうどうなってもしらねぇっ……


明らかに桜が悪いぞこれは……っ…




涙目になってる桜に視線でそう伝えて俺はさらに桜を引き寄せる。





「……っ…んっ…」




呆気なく理性を飛ばした俺は、


桜の口の中に容赦なく舌を入り込ませた。




そして、何度も顔を交差して舌の絡みを深めていく。





「はぁっ…んっ……」





すでに力が入らないのか、桜は吐息を洩らしながら、さらに俺のワイシャツを握りしめる。




た…まんねぇ…っ




そのまま、扉に桜を寄りかからせて舌を絡ませていると、突然、脇のノブが音を立てた。



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