この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
bloʇbnilᙠ
第14章 てい付気に恋のこ 章61第
知らぬ間に開店時間を10分も過ぎている。
まじか……
全然気付かなかった…。
いや…でも、仕方ねぇな。
てか、このまま一旦中断して仕事しましょう……ってそんなん絶対に無理だ。
「あの……?」
首を傾げている男。
ハッとした桜が「あっ…」と声を上げている。
「ごめんなさいっ……!今すぐ──」
「すみませんお客さん、今日は臨時休業です」
「え……?」
え…?じゃねぇよ…
散々煽ってきて何言ってんだこいつ。
不思議そうな顔をしている桜に腹が立って、目を細めていると、男は「そうですか」と言って笑った。
そして、俺はその男に向き直る。
「すみませんね」
「いえいえ。また来ます」