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いつも隣に
第3章 再会



「じゃ、2人供何が食べたいとかある?」



皐月は私の顔を一瞬横目で見たが、今の私に何を聞いても何も耳に入っていない事を知っていた。




「んー、今日は秀太くんがお薦めしてくれる所に行きたいなぁ。今度は私達がお薦めする所に連れて行ってあげたいし。」


「そっか、じゃ今日は俺のお薦めのお店今から予約しとくから。今度は2人がお薦めするお店楽しみにしとくよ。」





2人が携帯でお店に予約をしている間に、皐月は私の手を引っ張り少し離れた場所で話し出した。




「ちょっと、しっかりして!」




私の頬を軽くつねり鞄と楽譜を渡す皐月。
私は頬の痛みに目が覚め、皐月に謝った。





「あれが海ちゃんの初恋の相手なんでしょ?」


「…たぶん。」


「たぶんって、石垣啓って同姓同名で年齢も同じなんだよ?」


「でも、あんなに身長高くなかったし。」


「あのね!中学で離ればなれになったんでしょ?中学・高校と成長期で身長だって伸びるし声だって変声期で変わるって学校で習わなかったの?」





習いました…。
でも中学までは私と同じ身長だったし、声もまだ男子の中だと高めな方だった。
だから、離ればなれになった3年間でこんなに変わる物なのかと思っていた。





「それに、変わった所よりも昔から変わってない所もあるんじゃないの?」




そうだ、あの可愛さは昔から変わっていない。
身長や声は変わってても、顔も性格も可愛くてどこか守ってあげたくなる。


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