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いつも隣に
第1章 プロローグ

それから月日は流れ、3年の夏休み明け。
私は夏休みもずっと部活だった。
おかげで吹奏楽部は3年間ずっと金賞をとり続けた。
啓はというと、この夏休みに彼女ができたようで私はその報告を啓からの電話で知った。
それもその相手はこの中学のOBの生徒だった。
「海ちゃん、僕ね告白されたんだ。」
「…そう、なんだ。」
「僕等の中学のOBなんだって!それでね…」
全く話が頭に入ってこない。
啓に彼女。
それもOBって。
まぁ、なんとなく分かる。
啓が年上からモテるっていうのは。
でも啓は老若男女問わずモテている。
だから、遅かれ早かれいずれはこうなると思っていた。
でも・・・・。
「海ちゃん?」
「……え?」
「大丈夫?」
「あ、うん。……良かったね、彼女の事大切にしてあげなよ。」
「うん!ありがとう!」
これが私の初めての失恋。

