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ずっと傍に……
第2章 先生が好き…

―――――…

「陽葵って本当に桜木のこと好きだよね。どこがいいのか全然わかんないんだけど?」

出たっ!!
千佳の毒舌。
可愛い顔をしているのに口を開くと男勝りの毒を吐く。
それで嫌われること多いんだよね、と本人は気にしていない様子であっけらかんとしていた。

「桜木、ダサダサじゃん?あれって絶対童貞だって」

言っちゃったよとうなだれる私。
私の恋を応援してくれていても、言いたい放題の千佳は今日も絶好調に先生の悪口を言う。
ここまで言われると言い返す気力もなく苦笑いするしかない。
いつもの事だけど…

「さすがにそれはないんじゃない?桜木…30歳だっけ?ダサダサでも経験あるでしょう?」

もう一人の仲の良い咲も千佳と一緒に先生の噂話で花を咲かせていた。
ダサダサって何度も言わないでと悲鳴をあげたい。
上げたところで返ってくる言葉は分かっているから、もう何も言わない…
ただただ、好きな先生の悪口を聞いてることしかできなかった。

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