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ずっと傍に……
第31章 進むべき道…
「田崎は教壇に立った経験がない。いきなりクラスを持たせることもなければ、授業をさせることもない…。2学期いっぱいは補助として教室に入り、3学期からは一人で教壇に立つ…それならやれるだろう?」
そこまで考えてくれていたことに驚いた。
友紀也の夢に一歩近づける。
友紀也が私に望んだ事を実現できる。
「先生になるの??」
大人しくお絵かきをしていた友也が、私たちの会話に割って入ってきた。
「そうだね…今、そのお話してたんだけど…」
まだはっきりと決まった事ではないから何と言っていいのか説明に困る。
悩んでいると三輪田先生が友也に話しかけてくれた。
「友也くんはママが学校の先生になったらうれしいかな?」
「うん!!ボク、うれしいよ」
友也は即答だった。
「どうして、うれしいのかな?」
「あのね。ママは先生になるのが夢なんだよ。先生になって、やりたいことがあるんだって。だからね、ママが好きな事をするの応援するの。」