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ずっと傍に……
第31章 進むべき道…
「三輪田先生、小林先生。色々と気にかけてもらってありがとうございます。一応両親に相談は必要だと思いますが…その申し出受けたいと思います。」
「そうか…受けてくれるか…もちろん両親の話し合いは大事だ。本人が大丈夫だと言っても両親が面倒をみてくれたらそれが一番安心だからな。話合って何か困ったことがあったら相談にくればいい。その時はまた解決策を練ろう」
三輪田先生の言葉は頼もしかった。
ひとつひとつクリアーにして夢に一歩近づきたい。
「よろしくお願いします」
深々と頭を下げると、三輪田先生と小林先生の手が肩に乗った。
頭を上げると、うれしそうに笑うふたりの顔。
「私たちは田崎…?桜木…?どっちもピンとこないな…。」
「ですね…」
私の呼び名で悩みだすふたり。
「どちらでも構いませんよ。」
「いやっ…それはダメだろう、一生生徒から呼ばれる名前だ。―――…陽葵先生…これがいいな!」
「陽葵先生か…いいですね」
頭を悩ませた結果、下の名前で呼ばれることが決まった。
「我々は陽葵先生を歓迎するよ」
「陽葵先生!!一緒に教壇に立とう」
陽葵先生と呼ばれるのはくすぐったいけど、先生になる第一歩が決まった。