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ずっと傍に……
第31章 進むべき道…


―――――…


「ただいま~~」

玄関から声をかけるとパタパタと足音が聞こえ、ママとパパが満面な笑顔で出迎えてくれた。

「いらっしゃい!友也、元気だった?」

「うん。おばあちゃんもおじいちゃんも元気だった?」

ママは私に声をかけるより先に友也に声をかけ、楽しそうにリビングに消えた。
友也を受け入れて、友也を溺愛してくれるのはうれしい。
だけど、私には目もくれず一言もないのを寂しいと思う。
一人寂しくリビングに行くと、ジュースとお菓子を頬張る友也。
それを嬉しそうにニコニコ顔のパパとママ。
完全に私の存在を忘れているふたりに寂しさしか湧き起らない。
いくつになっても両親の愛情を一身に受けたいと思うものなんだと最近思うようになった。

「何、突っ立ってんの??―――友也元気だったか?」

後ろから現れた蒼に背中を押されて中に入っても、蒼も蒼ですぐに友也の元に行く。
私は不満を持ちながらテーブルの椅子に座り、頬杖をついてその光景を眺めていた。
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