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ずっと傍に……
第31章 進むべき道…
―…
――…
―――…
「…夢…?」
目が覚めて、ひとりでベッドにいることが分かると無性に寂しくなった。
あんなにも激しく愛し合ったのに、私の横のベッドは冷たく人がいた形跡を感じることができない。
友紀也と愛し合えるのなら、夢でも幻でもいいと思った。
昨晩は本当にそう思っていた。
だけど今は…
「友紀也…寂しいよ…」
無性に寂しさを感じ、自分を自分で抱きしめた。
だけど、友紀也のような温かみは感じられない。
その現実が寂しくてギュっッと腕に力を込めた瞬間に、フワッと漂う友紀也の匂い。
鼻をクンクンとさせて、その匂いを辿ってみると、私自身から漂っていた。
それだけで、私の身体はキュンッと反応する。
「…夢じゃ…ない?」
夢じゃないかも知れないと思うと、身体が昨晩の事を思い出したように疼き始めた。
パジャマの中に手を滑り込ませてワレメを触るとクチュクチュと音がするほどの蜜と、入口の辺りがヒリヒリとする痛みはエッチをした後のような余韻だった。