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ずっと傍に……
第32章 変わる日常…

「今日も何事もなく終わりましたね」

帰りのHRも終わり、職員室に戻ると英語の高梨先生が声をかけてくる。

「ええ…無事に終わるとほっとしますね。」

高梨先生とはこれが毎日の日課?というぐらいに同じ話をする。
それでも、本当に何事もなく終わったことに安堵しているのも確かだった。

「よかったら…これから飲みに行きませんか?定時に上がれることも稀ですし…」

高梨先生からの初めての誘いに驚いた。
この学校で個別につきあっているのは小林先生ぐらいで、他の先生とは深く関わってはいない。
その中でも一際仲が良いのが高梨先生であっても、飲みに誘われたのは初めてだった。

「…ごめんなさい…家で息子が待っていますので帰らないといけないんです」

そう、家では友也が私の帰りを待っている。
口を聞かなくて反抗期でも夕食は一緒に食べてくれる。
それだけが救いだと…思うしかない。
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