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ずっと傍に……
第32章 変わる日常…

「そういえば子供がいましたね…今何歳ですか?」

「中学2年ですから14歳ですね」

そう答えると高梨先生は驚いていた。

「そんなに大きいんだ…中学生だったら反抗期ですか?」

「そうなんですよ…口も聞いてくれませんよ。男の子は難しいですね」

「う~ん…そうですね。何もかもが煩わしく感じるんですよね。分かってはいるんですけどね。それに感謝もしてる…だけどそれを口にするのが恥ずかしい…俺の場合はそんな感じでした…」

「高梨先生にもあったんですか?」

「ありますよ。俺の場合も口を聞かなかったんです…はぁ?とか、で?とかそんな言葉しか家の中では話さなかったかな…かと言って学校では普通に喋ってたし…何なんでしょうね。家族だから甘えてるんでしょうね。でもある日を境に普通に喋るようになった…先生の所のお子さんもある日を境に普通に戻りますよ」

ハハハッと笑う高梨先生は私と同じぐらいの年齢で、生徒に人気があった。

「だったらいいんですけどね」

「私からのアドバイスとしては…普通に!ですよ。口を聞かなくても母親に対しての感謝はありますから。」

それだけ言って高梨先生は帰って行った。
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