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ずっと傍に……
第32章 変わる日常…

「はい。お土産」

そう言って手渡されたのは、千佳の職場の近くで有名なケーキだった。
それを受け取ってリビングに戻ると、友也は満面な笑みで千佳を迎え入れた。

「千佳さん、いらっしゃい」

「わ~~。友也くん大きくなって。ふふふっ!いい男に育っちゃって。学校でモテるでしょう?」

「まぁ…それなりに?」

「謙遜しないのね。じゃあ、彼女は?」

「そこなんですよ。どうしたら彼女ができると思いますか?」

私の事なんて忘れてふたりは話に夢中だった。
こんなに話す友也も久しぶりで、やっぱり千佳に嫉妬してしまう。
だから、コーヒーとケーキの乗ったお盆をバンッとテーブルに置いてしまった。

「陽葵??」

驚く千佳と友也。
私が何にイライラしているのか友也には見当もつかないようだった。

「陽葵…何イライラしてるの?」

「別に…それより何しに来たのよ」

そう聞くと、千佳はハッとしたかのように話しだした。

「聞いてよ~!!あいつ、浮気してたの!!!私が仕事が忙してく残業残業で相手にしてもらえないからって若い子と!!相手20代前半よ。もう頭に来て殴って別れてきた!!」
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