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ずっと傍に……
第32章 変わる日常…

「あれね…千佳が電話してくる直前まで一緒にご飯食べてたんだけど何を聞いてもだんまりだったんだよ。それが千佳が電話をくれたとたん流暢に喋り出して…でもふたりっきりになると元に戻っちゃう…思春期の男の子って難しい…」

「そんなもの?」

千佳は不思議そうな顔をする。

「らしいよ。小林先生や恭平さんに相談しても、男の子だったら一度は通る道だって。そのうち落ち着くから気にしない方が良いって…でもね…会話もないから…正直寂しい…このまま反抗期がおさまらなくて一生口も聞いてくれなかったらと思うとさ…寂しくてたまらないよ」

そう、素直に口にすれば、今度は千佳が私を抱きしめてくれる。
そして背中を擦りながらギュっとしてもらえば、久しぶりの人の温もりにホッとする。
最近では友也が触らせてくれないから人の体温を感じることがなくなった。
昔は事あるごとに友也を抱きしめ抱き付いてくれていたから余計に寂しさを感じていた。
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