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ずっと傍に……
第32章 変わる日常…
「あの小さかった友也くんがねぇ…」
大地くんが友也に会ったのは、咲の結婚式以来だからそう思うのも無理はない。
まだまだかわいかった小学生時代。
誰の目から見ても友也はかわいかった。
「でしょう?今では反抗期で口も聞いてくれないよ」
「中学生なら仕方がないんじゃないのか?」
今の一番の悩み事に、大地くんはあっさりと仕方がないの一言で片づける。
男親にしてみれば些細な事で、女親だから気にしてしまうのか…
「それ、小林先生にも言われてる…さっきも講習でそんな話があったから教師としてじゃなくて母親目線で聞いちゃった。」
そう笑って言うと、めぐちゃんは大変だねといい、大地くんは親なら誰でも通る道だからと、あっさりとした感じだった。
みんなが言う通り私の考えすぎで、ただ見守るだけしかできないのかと項垂れる。
そんな私の頭をガシガシと撫でる大地くんを見ると、教師の顔をしていた。