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ずっと傍に……
第33章 私の幸せ…
正直、寂しい。
友也の為に必死に生きてきたのに、その友也が私の手から離れていくと私はまたひとりになる。
友紀也がいなくなった穴をユキが埋めた。
ユキがいなくなった穴を友也が埋めた。
友也がいなくなったら???
この穴を誰が埋めてくれるのだろうか…
少し前に千佳と話してから色々と考えるようになっていた。
「ご主人は亡くなられたと聞いていますが…亡くなられてどれくらいですか?」
「…15年ぐらいですかね…」
「15年?息子さんが生まれてすぐに?」
驚いている高梨先生を見ながら、普段だったら話を濁して逃げるのに話してしまう。
「生まれる前ですね。…癌で余命宣告を受けたんです。…限られた時間の中で私を愛してくれました…短い時間でしたが…幸せだった…」
当時の事を思い出すと辛い事もあったけど、幸せだった事の方が多かった。
本当に短い時間の中で友紀也は私を大事に…大事に愛してくれた。
そんなことを考えていると、ふわりと身体中を包み込まれ抱きしめられていた。
その温もりが暖かかった。
友也の為に必死に生きてきたのに、その友也が私の手から離れていくと私はまたひとりになる。
友紀也がいなくなった穴をユキが埋めた。
ユキがいなくなった穴を友也が埋めた。
友也がいなくなったら???
この穴を誰が埋めてくれるのだろうか…
少し前に千佳と話してから色々と考えるようになっていた。
「ご主人は亡くなられたと聞いていますが…亡くなられてどれくらいですか?」
「…15年ぐらいですかね…」
「15年?息子さんが生まれてすぐに?」
驚いている高梨先生を見ながら、普段だったら話を濁して逃げるのに話してしまう。
「生まれる前ですね。…癌で余命宣告を受けたんです。…限られた時間の中で私を愛してくれました…短い時間でしたが…幸せだった…」
当時の事を思い出すと辛い事もあったけど、幸せだった事の方が多かった。
本当に短い時間の中で友紀也は私を大事に…大事に愛してくれた。
そんなことを考えていると、ふわりと身体中を包み込まれ抱きしめられていた。
その温もりが暖かかった。