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ずっと傍に……
第33章 私の幸せ…

「…今度は…ゆっくりとご飯を食べに行きましょう…その時に話も…」

「…はい…その時に…」

マンションの下まで送ってくれた高梨先生は、微笑んで帰って行った。
久しぶりに抱きしめられキスをした余韻に浸りながら家に戻ると、友也はソファーに寝転んでTVを見ていた。

「ただいま…」

少しフワフワする足取りで返事もないと思って言葉をかけると、友也はTVを消して立ち上がった。
私が帰ってきたからって出て行かなくてもいいじゃない、と寂しさが心の中を埋め尽くし、普通だったら何気ない事でも心が少し満たされた今は寂しさが大きく感じられた。

「…顔もみたくないほど…母さんの事…嫌い?」

ついつい口から出てしまった言葉に、友也の足が止まった。
うざいと思われたかなと、これ以上嫌われたらどうしようとか回らない頭で考えていた。
だけど返ってきた言葉は、口は悪くても昔と変わらない優しい友也の言葉だった。

「飲みもいいけど…遅くなる時は気をつけなよ…」

部屋を出て行く背中を見て、照れている友也の顔が目に浮かぶ。
きっと、私が帰ってくるまで起きて待っていてくれたんだと分かる口ぶりにうれしくなり、クスクス笑うと、バンッと勢いよくドアを閉める音が室内に響き渡った。
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