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ずっと傍に……
第33章 私の幸せ…
「少しずつ…少しずつでもいいんです。俺の事をそういう目で見て欲しい…どうですか…」
「先ほどもいいましたけど…子育てに追われて恋愛という恋愛をしてきませんでした…。…なので…少しずつ…でいいですか?」
「もちろん!!!」
少しずつという言葉に私の心も少しは軽くなり、少しずつならと同意すると、嬉しそうに返事をして笑った。
「あ~~…よかったぁ…断られたらどうしようってドキドキだったんですよ。陽葵さんの手を握っている手も震えが出ないように必死で」
私の手から離した手を見せられると、震えてるのが分かった。
今までは感じなかったのは強がっていたから。
「今日は遅くなっても大丈夫ですか?」
残ったカクテルを飲んでいると、いきなりの言葉に吹き出しそうになり咳込んだ。
「大丈夫ですか???」
そういいながら背中を擦る手にドキドキしている事を隠しながら涙目でうろたえる。