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ずっと傍に……
第33章 私の幸せ…

「さて…帰りましょうか。息子さんが待っていますよ」

高梨先生は立ち上がり、私に手を差し伸べた。
その手を取れば軽々と引き寄せれ、そのまま高梨先生の腕の中にすっぽりと包まれた。

「本当は…帰したくはないんですよ…このまま家につれて帰りたいぐらいです…」

ギュッと力を入れられると、高梨先生の固くなったモノが私に当たった。
あれだけ激しいキスをして反応しないほうがおかしい。
そして、私に反応してくれていることがうれしかった。

「…ありがとう…ございます。」

だけど、帰らなければいけない。
私は友也の母親だから…

「気にしないでください…0時を過ぎる前に陽葵さんを帰すのが俺の役目…これでも教師ですからね。多感な男子学生への気遣いは分かるつもりです」

私を離した高梨先生はにっこりと微笑み、そして優しく手を繋いだ。
そして、ゆっくりと、時間を惜しむかのようにマンションに向かった。

「ではまた…次に会えるのを楽しみにしてます。」

そう一言だけ残して、高梨先生は帰って行った。
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