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ずっと傍に……
第33章 私の幸せ…
本当に帰りたくなくて、一緒にいてくださいと口から出そうになる。
だけど、それをするわけにはいかない。
私は母親で、部屋では友也が待っている。
待っていなくても、帰らなければならない。

「また…近いうちにふたりで会ってくれますか?」

「もちろんですよ。俺は毎日だって陽葵さんと一緒にいたいと思ってます。…もちろん学校で毎日会えますが、学校ではこんな風にできませんからね…」

そう言って、チュッとキスをすると、たまらなくなり抱きあいキスを続けた。
いつ誰か通るか分からない場所で時間が許す限り続いた。

「そろそろ帰りましょう…息子さんが待ってますよ」

名残惜しくも唇を離すと帰ることを促す。

「高梨先生…」

寂しくて名前を呼ぶと、もう一度抱きしめる。

「そんな寂しい顔しないで…手離したくなくなる前に行ってください」

高梨先生も辛そうな顔をする。
一緒に居たくても居れない現状に寂しく思いながら、最後に触れるだけのキスをしてマンションの中に入った。
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