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ずっと傍に……
第33章 私の幸せ…

「小林先生…」

いつもより早く学校に行くと、いつも早い小林先生は自分の席で本を読んでいた。

「ああ、おはよう。今日は早いな」

いつもより30分早い私を見て、良いことだと笑う。
だけど、それにつられて笑うほど私には余裕がなかった。

「んっ?どうした?何かあったのか?」

「小林先生…」

異変に気がついた小林先生の言葉に涙が溢れてくる。
そんな私を見た小林先生は眉をひそめ、そして私の手を引いて校長室に足を向けた。

「三輪田校長、ちょっと部屋を借りるぞ」

仕事をしていた三輪田校長に説明もなしに入って、私を椅子に座らせた。
勝手に校長室に入っても三輪田校長は何も言わない。
というか、言えないのが本当の所。
大学時代の先輩後輩らしく、小林先生に今でも頭が上がらないとぼやいていたことがあった。
そのことについてやりづらくないのかと小林先生に聞いたことがあったけど、別にと気にもしていない様子だった。
だから、今でも小林先生と三輪田校長は仲が良くて、小林先生が主導権を握っている。
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