パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第33章 私の幸せ…

こんな事を言っても仕方がないことは分かっている。
父親がいないのに産むと決めたの私で、それを後悔するつもりはない。
だけど、これだけ反抗されると思わずにはいられなかった。

「両親揃っていても荒れる子供は荒れる…だから一概には父親がいないせいだとは言えない。」

「でもっ」

「父親がいないせいで子供が荒れると思うのは勝手だ。だけど、それだけじゃ何も解決はしない…友也くんは陽葵先生には当たることはないんだな。」

「…はい…私に当たることはありません…」

そう言って、小林先生は考えて込んでしまった。
何を考えているのかはその表情からは分からない。

「陽葵先生も洗礼をうけてると言うわけだ。」

考え込んでしまった小林先生の変わりに三輪田校長が口を開いた。
机の上で手を組んで、その上に顎を置いて優しく笑う表情はどこか悲しそうだった。