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ずっと傍に……
第34章 見えない想い…
「息子さんは…僕たちの関係は知ってるんですか?」
高梨先生の言葉に顔を上げると優しい瞳で見つめられていた。
「…どうでしょうか…話もしないので何とも…ですが、出かける頻度が増えたので…でも何も言いませんよ」
「そうですが…多感な年ごろですからね。」
「ええ…男の子はさっぱりですね。それでも…大事な息子には変わりはありません」
正直に話すと、高梨先生の表情が濁った。
どうしたのかと高梨先生の手にふれると、その手を取られてキスをされた。
いつものような優しいキスではなく、荒々しく口内を犯し始める。
だけど、その舌に自分の舌を絡ませ受け入れる。
求められていると思うと嬉しかった。
外でもなくカラオケボックスでもない場所で、このまま抱かれたいと期待する。
唇が離れると、痛い程抱きしめられた。
「分かっているのに…息子さんに嫉妬してしまう…俺が一番になれないのは理解していても…2人の時は…俺だけを見て欲しい」
苦し気に吐き出す言葉は高梨先生の本音だった。