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ずっと傍に……
第35章 すれ違う心…
本当は学校になんか行きたくなかった。
話してくれなくても友也の傍にいたいと思った。
だけどクラスを持っているからそうもいかず、重たい身体を引きずって学校に行った。
自分の席に着くと、はぁと大きな溜息しかでてこない。
机に顔をつっぷして自己嫌悪とこれからどうしたいいのかと頭を悩ませる。
だけど、答えは出てこない。
思春期の男の子が何を考えているのか分からず、分かっていても父親がいてくれたらなと思う。
「陽葵先生おはようございます。朝からお疲れのようですね」
言葉をかけられて、暖かな手が髪の毛をなぞる。
その優しさに涙が溢れてくる。
だけど、ここは学校で泣くわけには行かない。
「月曜日は嫌ですよね。一週間が始まると思うと憂鬱です」
「学生のような言い方で…す…ね…」
普通を装って顔を上げた私の顔を見て龍也の顔色が変わった。
そして、私の髪を掻き分け、リモコンが当たった場所に触れた。
「これ…どうしたんですか」
「ちょっとぶつけちゃって…大丈夫ですよ」
余り触ってほしくなくて龍也の手を取ると痛みが走る。
「つっ…」
「陽葵先生??手も腫れてます…何があったんですか??」
話してくれなくても友也の傍にいたいと思った。
だけどクラスを持っているからそうもいかず、重たい身体を引きずって学校に行った。
自分の席に着くと、はぁと大きな溜息しかでてこない。
机に顔をつっぷして自己嫌悪とこれからどうしたいいのかと頭を悩ませる。
だけど、答えは出てこない。
思春期の男の子が何を考えているのか分からず、分かっていても父親がいてくれたらなと思う。
「陽葵先生おはようございます。朝からお疲れのようですね」
言葉をかけられて、暖かな手が髪の毛をなぞる。
その優しさに涙が溢れてくる。
だけど、ここは学校で泣くわけには行かない。
「月曜日は嫌ですよね。一週間が始まると思うと憂鬱です」
「学生のような言い方で…す…ね…」
普通を装って顔を上げた私の顔を見て龍也の顔色が変わった。
そして、私の髪を掻き分け、リモコンが当たった場所に触れた。
「これ…どうしたんですか」
「ちょっとぶつけちゃって…大丈夫ですよ」
余り触ってほしくなくて龍也の手を取ると痛みが走る。
「つっ…」
「陽葵先生??手も腫れてます…何があったんですか??」