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ずっと傍に……
第35章 すれ違う心…
龍也の手を取ったはずが、逆に捉えられ少し腫れている手の甲にそっと触れた。
「ですから、ちょっ―――」
「なわけないでしょう…。…もしかして…息子さんですか?」
「違うから!!」
友也のせいにしたくなくて声を荒げた。
朝も早くて職員室に人が少なかったけど、注目を浴びているに違いはない。
「陽葵!親子間だろうと人を傷つけるのを見過ごすわけには行かない。殊更陽葵を傷つけた息子さんを許すわけには!!」
強く握られている手が痛くて顔が歪む。
そして、真剣に告げられる言葉に怖くなる。
私から友也を奪わないでと口から出そうになった。
「朝から何やってるんだ?イチャイチャするなら他でやってくれ!!」
いつもの時間に学校に到着した小林先生は私たちを見て呆れた感じだった。
だけど、直ぐに異変に気がついたんだろう。
「どうした?何かあったか?」
「見てください」
小林先生が聞くと、龍也は私の手とおでこを見せた。
「息子さんがやったそうです」
「だから友也は関係ないって」
「だったら誰が陽葵先生を傷つけるんですか。あの後に息子さん以外誰が!!」
「ですから、ちょっ―――」
「なわけないでしょう…。…もしかして…息子さんですか?」
「違うから!!」
友也のせいにしたくなくて声を荒げた。
朝も早くて職員室に人が少なかったけど、注目を浴びているに違いはない。
「陽葵!親子間だろうと人を傷つけるのを見過ごすわけには行かない。殊更陽葵を傷つけた息子さんを許すわけには!!」
強く握られている手が痛くて顔が歪む。
そして、真剣に告げられる言葉に怖くなる。
私から友也を奪わないでと口から出そうになった。
「朝から何やってるんだ?イチャイチャするなら他でやってくれ!!」
いつもの時間に学校に到着した小林先生は私たちを見て呆れた感じだった。
だけど、直ぐに異変に気がついたんだろう。
「どうした?何かあったか?」
「見てください」
小林先生が聞くと、龍也は私の手とおでこを見せた。
「息子さんがやったそうです」
「だから友也は関係ないって」
「だったら誰が陽葵先生を傷つけるんですか。あの後に息子さん以外誰が!!」