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ずっと傍に……
第35章 すれ違う心…
全てを話し終えると小林先生はハァと溜息を吐く。
「じゃあ、その額の怪我は故意だとしても、その手は弾みだと言うわけか?」
「はい…言い争っている時にそうなっただけなんです……それで友也は言ったんです。どうして俺を産んだのかって…俺の存在が迷惑でしかないなら…出て行くって…私の幸せ奪いたくないって…。最後に…生まれてきてごめんなって…私、何も言い返せなかった。違うって…違うって言わなきゃいけないのに…そんな風に思っていたなんて知らなくてショックで…何も言ってあげられなかった…」
話しながら涙が溢れてくる。
どんなに嫌われたって友也が一番大事なことに変わりはない。
拒絶されようと、憎まれ口叩かれようと手離したくないかけがえのない私の宝物…
「一つ聞いて良いか?……高梨先生とはつきあってるのか?」
いきなりの質問に驚いて顔を上げると、どうなんだ?と言わんばかりに睨まれた。
「はい…おつきあいしてます…」
「それだな…」
何もかも分かったように小林先生は口にして溜息を付く。
なにがそれなのか私には全然分からなかった。
「じゃあ、その額の怪我は故意だとしても、その手は弾みだと言うわけか?」
「はい…言い争っている時にそうなっただけなんです……それで友也は言ったんです。どうして俺を産んだのかって…俺の存在が迷惑でしかないなら…出て行くって…私の幸せ奪いたくないって…。最後に…生まれてきてごめんなって…私、何も言い返せなかった。違うって…違うって言わなきゃいけないのに…そんな風に思っていたなんて知らなくてショックで…何も言ってあげられなかった…」
話しながら涙が溢れてくる。
どんなに嫌われたって友也が一番大事なことに変わりはない。
拒絶されようと、憎まれ口叩かれようと手離したくないかけがえのない私の宝物…
「一つ聞いて良いか?……高梨先生とはつきあってるのか?」
いきなりの質問に驚いて顔を上げると、どうなんだ?と言わんばかりに睨まれた。
「はい…おつきあいしてます…」
「それだな…」
何もかも分かったように小林先生は口にして溜息を付く。
なにがそれなのか私には全然分からなかった。