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ずっと傍に……
第35章 すれ違う心…
「誰か…友也くんと話してくれるやつはいないのか?俺が行って話してもいいが…そこまで友也くんと親しくないしな…身内以外がいいだろうが…誰かいないのか?」
小林先生の言葉に思い浮かぶ人は一人しかいなかった。
友也が生まれた時から父親の様に可愛がってくれた男性。
そして、父親がいない友也が唯一父親代わりに慕っている男性。
「恭平さんなら…」
「恭平??」
つぶやいた声を耳にした小林先生が反応した。
「はい。友也が生まれる前からの知り合いで、生まれた後も何かと力になってもらって、友也も父親のように慕ってるんです。彼だったら力になってくれるかも」
「あ~…何かそんな奴がいるって言ってたな…だったら電話してみろ」
「はい。夜にでも電話してみます」
「あっ?今だ!!今電話しろ!!」
「今ですか?向こうも仕事中ですよ。」
「仕事中でも関係ないだろう。でなかったら折り返しがかかってくるだろうし、一度かけてみろ」
時間は10時を回った頃で、恭平さんは仕事中。
だけど、小林先生に急かされて電話をかけた。