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ずっと傍に……
第35章 すれ違う心…
「そうだよな。気持ちが分からなくても守りたい相手には変わりはないよな。家族ってさ、無条件に守りたい相手。俺は夕実と美麻と悟を何があっても守りたいと思ってる。そう思う相手って家族以外いない…そう考えると気持ちがどうとか関係なくない?」
恭平さんの言葉は分かりやすくて、その言葉は違和感なく私の心の中に落ちていく。
見えていなかった自分の想いが形になって目の間に現れた感じがだった。
「恭平さん…ありがとうございます。少し楽になりました…何があっても私の気持ちは変わらない。友也を守りたい…笑顔でいて欲しいって、友也が生まれた時から変わらない。大切だから…それが大事なんですよね」
「陽葵の気持ちは伝わってると思うよ。だからこその昨日の言葉…それに反抗期は誰しもが通る道、そして昨日の態度は…男の嫉妬」
「嫉妬?」
いきなり嫉妬と言われても意味が分からなかった。
それが何かを聞こうと思った時に、車はマンションの下に停まった。