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ずっと傍に……
第35章 すれ違う心…
車を降りてエントランスに行く足取りが知らず知らずに重くなる。
「大丈夫、大丈夫。陽葵の友也への気持ちがブレない限り問題はない」
背中に回った手がポンポンと叩かれて勇気を貰った。
私には、友也の昨日の態度の意味が分からなかったけど、恭平さんや小林先生は分かっているみたいで、そのふたりが大丈夫だというのならそれを信用しようとエレベーターに乗った。
エレベーターが最上階に到着して玄関のドアを開けると、思わず鼻をピクピクさせる。
「今日の晩飯はカレー?」
恭平さんも玄関先まで匂うカレーに鼻をピクピクさせる。
「いいえ…カレーは作ってませんよ…とりあえず上がってください」
スリッパを出して一緒にリビングに向かうと、キッチンに立っている友也を見つけた。
コンロにかけている鍋をクルクル回しながら、帰ってきた私を見て気まずそうに目を逸らした。
「久しぶり!友也」
恭平さんがいつものように挨拶をすると、友也は軽く会釈するだけでお鍋を掻き混ぜていた。
そんな友也を見ても恭平さんはいつもと変わらなかった。
「大丈夫、大丈夫。陽葵の友也への気持ちがブレない限り問題はない」
背中に回った手がポンポンと叩かれて勇気を貰った。
私には、友也の昨日の態度の意味が分からなかったけど、恭平さんや小林先生は分かっているみたいで、そのふたりが大丈夫だというのならそれを信用しようとエレベーターに乗った。
エレベーターが最上階に到着して玄関のドアを開けると、思わず鼻をピクピクさせる。
「今日の晩飯はカレー?」
恭平さんも玄関先まで匂うカレーに鼻をピクピクさせる。
「いいえ…カレーは作ってませんよ…とりあえず上がってください」
スリッパを出して一緒にリビングに向かうと、キッチンに立っている友也を見つけた。
コンロにかけている鍋をクルクル回しながら、帰ってきた私を見て気まずそうに目を逸らした。
「久しぶり!友也」
恭平さんがいつものように挨拶をすると、友也は軽く会釈するだけでお鍋を掻き混ぜていた。
そんな友也を見ても恭平さんはいつもと変わらなかった。